2022.05.06

コラム

高血圧にもいくつか特徴のある種類があることをご存知でしょうか。

白衣高血圧

診察室では血圧がとても高いけれども、自宅でリラックスしているときは正常血圧である方がいらっしゃいます。「白衣高血圧」といわれます。

このような方はすぐには薬(降圧剤)治療を行わず、家庭血圧を定期的に測定し経過を見ていきます。

仮面高血圧

反対に、診察室では正常血圧であるものの、ご自宅での血圧が非常に高い方もいらっしゃいます。「仮面高血圧」といわれます。早朝や仕事中に高くなる傾向が良く見られます。

「仮面高血圧」の方は通常の高血圧の方と同じくらい脳血管疾患を発症しやすく治療が必要とされています。

高血圧の分類

日本高血圧学会ガイドラインでは以下の表のように説明されています。

診察室血圧140/90mmHg未満診察室血圧140/90mmHg以上
家庭血圧135/85mmHg以上仮面高血圧
実は治療が必要
持続性高血圧
治療が必要
家庭血圧135/85mmHg未満非高血圧
治療は不要
白衣高血圧
定期的な経過観察
日本高血圧学会発行「高血圧治療ガイドライン2019 一般向け解説冊子」より改変

高血圧の治療には家庭血圧測定が大切

最近の研究で、脳卒中や心筋梗塞などの発症を予防するには診察室血圧より家庭血圧の方が優れていることがわかってきました。ご自身で測定する家庭血圧(または職場で測定でもよいかもしれません)はとても大切です。

家庭血圧の測り方はコラム「高血圧<家庭血圧の測り方>」にも詳しく記載してあります。宜しければご参照ください。

測定した家庭血圧を治療に活かしましょう

ご自身で測定した家庭血圧の記録は、健康診断やかかりつけ医受診の際に医師にお見せください。より良い判断と治療に繋がります。血圧手帳やメモ、スマホでの記録など色々な方法があります。継続しやすい記録方法を見つけてください。

血圧コントロールの目標はご年齢、合併する病気の種類、生活様式等によって異なっています。ご自身のコントロール目標について主治医に確認してみてはいかがでしょうか。

受診の際にはご予約を

当院ではそれぞれの患者さんの病態や生活に合わせた治療を心がけています。お気軽にご相談ください。

現在、初診は予約制となっております。当日予約が可能な日もありますので、ご希望の方はお電話でご予約をお願いします。

お電話にてご予約ください

TEL 03-3987-3785