2022.03.02
コラム
健診で高血圧を指摘されたときに家庭血圧測定を勧められたことがあるでしょうか?主治医から家庭血圧測定を勧められている方も少なくないかもしれません。
家庭血圧とは?
文字通りご家庭で(ご自宅で、時には職場で)自ら測定する血圧です。薬局や家電量販店で販売している血圧計を用いて、ご自身で測定します。
なぜ家庭血圧測定が勧められるの?
血圧は時間帯や測定条件で大きく変動することがあります。家庭血圧を上手に用いることで、高血圧の病態を正確に把握することができ、適切な治療の助けとなります。
どんな血圧計を購入したらよいか?
上腕(二の腕)で測定するタイプの血圧計をお勧めします。手首で測定するタイプもありますが、どうしても値が不正確になりがちなので使用には注意が必要です。
薬局や家電量販店で購入できます。診断治療に役立てるためには正しく使うことが重要です。カフの位置や向きなど最初に説明書をよく確認してください。
家庭血圧はいつ測るの?
一般的には、朝と夜の1日2回座って測定します。
朝:起床後1時間以内/排尿後/食前・服薬前/座って1-2分の安静後
夜:就寝前/座って1-2分の安静後
個々の状況に応じた医師からの指示に従ってください。
当院では表示された血圧値をそのまま記載していただいています。血圧は変動が大きく、血圧の変動具合も治療の参考になるためです。
また患者さんの生活や病態に合わせて「夜の血圧は夕食後でも可、計測できる時間に行えば可、無理なら朝だけでも可」と指示を変更することもあります。
家庭血圧の測り方のコツは?
- 安静:急いですぐ測るのではなく、座って1-2分の安静を保ってから計測
- 場所:静かで過ごしやすい温度
- 姿勢:椅子に足を組まずに腰掛け、腕につけるカフの高さと心臓の高さを合わせる
- *説明書や機械本体に図示されていることが多いので確認してみてください
- 測定中:リラックスした状態で計測する
- *話をしたり、力を入れたり、動いたりするとうまく測れないことがあります
- 記録:2回計測してすべてを記録
家庭血圧測定の記録は受診時に主治医に見せてください。今後の治療に役立つことと思います。家庭血圧測定の必要性や頻度は個々の状況により違うため、主治医とよく相談することをお勧めします。
血圧治療は将来の脳血管疾患(脳梗塞や心筋梗塞)の予防が大きな目的の一つです。
今後の健康のためにご自身で取り組むことができる家庭血圧測定を活用していただければと思います。
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