2022.02.05

Q&A

健診で指摘される「高血圧」。「忙しくてそのままにしていたら、会社から突然に医療機関受診の指示が出た」と慌てて受診される方が増えています。

健康診断結果

Q. 血圧がいくつになったら高血圧ですか?

A. 診察室血圧 140/90mmHg 以上   または  家庭血圧 135/85mmHg以上

上の血圧(収縮期血圧)/下の血圧(拡張期血圧)のどちらか一方または両方で判断します。

診察室血圧・・・医療機関で測定する血圧。1日だけでなく別の日にも測定、数回の測定結果をもとに判定。

家庭血圧・・・・自宅で自分で測る血圧。5~7日の平均で判定。

Q. 特に症状がないのですが、なぜ高血圧が問題になるのでしょうか?医療機関を受診しなければいけませんか?

A. 高血圧を放置すると将来、脳卒中や心筋梗塞の可能性が高くなることが知られています。

命を落としたり著しく制限された生活を送らなければならない脳卒中や心筋梗塞は、何とか予防したいものです。

血圧の状態によって将来の脳卒中・心筋梗塞の発症率が大きく異なるため、健診後対応で重要なポイントとされています。

高血圧は症状がなく健診で発見されることが多い疾患です。症状がないうちに将来の重大な病気への対策ができるチャンスと言えます。

また、血圧を上昇させる他の疾患が存在する場合もあります。特に40歳未満の高血圧の方にはさらなる精密検査をお勧めしています。

Q.医療機関ではどのような検査をしますか?

問診、診断

A. 診察、血液検査などを必要に応じて実施します。

特に40歳未満の方は、ホルモン疾患などの二次性高血圧の可能性があるため、健診よりさらに詳細な血液検査項目を調べます。

緊張で血圧が上昇する「白衣高血圧」、診察室より早朝自宅血圧の方が高い「仮面高血圧」なども想定されるため、自己血圧測定をお勧めしています。

もし血圧計を購入される時には、これらのイラストのような上腕(二の腕)で計測するタイプの血圧計をお勧めします。

Q.受診するまでにできることがありますか?

A. 以下のものを持参するとスムーズな精密検査となります。

血液検査は空腹時午前中の実施が望ましいので、可能なら午前診療枠をご予約下さい。

  • ☑ 健診結果のコピー
  • ☑ お薬手帳(お持ちの場合:現在治療中の疾患が検査医に良く伝わります)
  • ☑ 他の医療機関でうけた血液検査や検査結果(お持ちの場合)
  • ☑ 気になる症状がある方は簡単なメモ(いつからどんな症状があるのか)
  • ☑ ご自身で計測した血圧のメモ
  • ☑ 会社に提出を求められている書類があれば当日ご持参ください。
お薬手帳

働き盛りの皆様へ

多忙な時に症状のない血圧について医療機関を受診するのはあまり気が進まないかもしれません。しかし、将来の身体コンディションをより良いものにするチャンスでもあります。

ご自身のお体を大切にしていただくためのお役に立ちたいと考えています。

現在、初診は予約制となっておりますので、ご希望の方はお電話でご予約をお願いいたします。

お電話にてご予約ください

TEL 03-3987-3785