2022.01.11

Q&A

健診で指摘された「貧血」。

「別に具合悪くないし・・」と毎年そのままにしていませんか?

健康診断結果

Q.「貧血」とは?

A. 血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが少なくなった状態を指します。ヘモグロビンは体に酸素を運ぶ役割を担っています。

ヘモグロビンが少なくなると、体に必要な酸素が十分に共有されないため、息切れ、めまい、ふらつき、頭痛、胸の痛みなどの症状が起こります。

検査の結果表では、ヘモグロビン値はHbやHGBと略記されていることもあります。

ヘモグロビン値が成人男性で13g/dL未満、成人女性で12g/dL未満程度の場合に貧血と診断され、鉄やビタミンの欠乏による栄養障害、内服薬の影響など、さまざまな原因によって起こります。

健康診断で指摘される貧血のうち圧倒的に多いのが鉄欠乏性貧血です。

鉄欠乏性貧血は女性に多く指摘されます。生理(月経)のある女性は毎月失われる血液を十分補えずに貧血になっている場合が多いと考えられます。

Q. 別に生活には支障がないのですが受診しなければなりませんか?

A. 貧血が少しずつ進行する場合は、体がその状態になれてしまっていることで症状に気が付かない場合があります。

治療を開始して「治療前は体がつらかった」ことが判明することがあります。治療後に「年齢のせいかな、と思っていたけど貧血の症状だった」と気が付かれる方も少なくありません。

Q.医療機関ではどのような検査をしますか?

問診、診断

A. 診察、血液検査などを必要に応じて実施します。血液検査は原因について精査するため、健診よりさらに詳細な項目を調べます。

婦人科的治療が解決策となる方もいらっしゃいます。レディースクリニックへのご紹介も可能です。

Q.受診するときはどんなことに気を付けたらいいですか?

A. 以下のものを持参するとスムーズな精密検査となります。

血液検査は食事制限不要で実施できます。

  • ☑ 健診結果のコピー
  • ☑ お薬手帳(お持ちの場合:現在治療中の疾患が検査医に良く伝わります)
  • ☑ 他の医療機関でうけた血液検査や検査結果(お持ちの場合)
  • ☑ 気になる症状がある方は簡単なメモ(いつからどんな症状があるのか)
お薬手帳

10~40歳台女性の方々へ

鉄欠乏性貧血が多く指摘される世代です。生理(月経)のある女性は毎月失われる血液を十分補えずに貧血になっている場合が多いと考えられます。

ヘモグロビン値(Hb)10.0 g/dl 以下の方がいらしたらぜひ医療機関の受診をお勧めします。原因が判明して治療すれば、生活のクオリティーが大きくあがります。

現在、初診は予約制となっておりますので、ご希望の方はお電話でご予約をお願いいたします。

お電話にてご予約ください

TEL 03-3987-3785