2023.05.06
コラム
糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病は、自覚症状が乏しく、病院・診療所での血液検査、血圧測定などを行って評価することが必要です。
日々の生活が影響する生活習慣病については、いろんなことを自分で「はかる」ことによって自己管理に役立てることが可能です。
- ・体重をはかる
- ・家庭血圧をはかる
- ・血糖値をはかる
- ・歩数をはかる
などです。
体重は体重計、血圧は血圧計、歩数は万歩計、最近ではスマホでもはかることができます。痛みを伴わずにできる検査です。目標値は主治医の先生に確認しましょう。
私の専門分野である糖尿病については自覚症状が乏しいので検査で評価が必要です。医療機関で行う血液検査が一番正確ではありますが、自宅で血糖値をモニタリングすることができ、自己管理に大変役立ちます。「自己血糖測定器」で食前、食後といろんな時間の血糖を確認することができ、治療の評価および行動変容にも役立ちます。
最近では間欠スキャン式持続血糖測定器(フリースタイルリブレR)があり、一日の血糖変動を確認することができます。
「血糖測定器」は糖尿病の注射療法中の患者さまには保険適応となり医療機関から貸出されますが、糖尿病でない方も自己管理としてご自身で購入して、測定することも可能です。
興味のあるかたはお気軽にご相談ください。
中村佳子(なかむらよしこ)先生
担当:第2,4金曜日午後診療(15:00-17:00)
所属:東京都立大塚病院 糖尿病・内分泌代謝内科部長
資格:日本糖尿病学会糖尿病専門医・研修指導医・学術評議員
コメント:少しでも地域の皆様の糖尿病を中心とした生活習慣病の管理、一般内科診療に役立つことができたらと思っております。宜しくお願いします。