2021.10.02

Q&A

住民健診や企業健診で指摘されることの多い「脂質異常症異常症」「高脂血症」「高コレステロール血症」。

薬でなくて自分でできる事はないのでしょうか。

Q.そもそもどうしてコレステロールが問題視されるのでしょうか?

A. 脂質代謝異常の長年の蓄積により全身の血管が劣化(=動脈硬化)が早く進行してしまいます。

早期から介入することで心筋梗塞や脳梗塞などの発症予防効果があります。健康寿命を延ばすためにも脂質異常症への対応は重要な戦略です。

Q.薬でなく自分自身で改善させる方法はないのでしょうか?

A. 生活習慣の改善があります。生活習慣改善は脂質代謝異常対策の中の重要な一つです。

動脈硬化性疾患(脳梗塞や心筋梗塞など)を予防する効果が証明されている生活習慣改善方法を紹介します。

□ 禁煙し、受動喫煙を回避する

□ 過食と身体活動不足に注意し、適正な体重を維持する

□ 肉の脂身、動物脂、鶏卵、果糖を含む加工食品の大量摂取を控える

□ 魚、緑黄色野菜を含めた野菜、海藻、大豆製品、未精製穀類の摂取量を増やす

□ 糖質含有量の少ない果物を適度に摂取する

□ アルコールの過剰摂取を控える

□ 中等度以上の有酸素運動を、毎日合計30分以上を目標に実施する

  • (動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版 日本動脈硬化学会 より)

何かご自分でできそうなことはありましたでしょうか。

脂質代謝異常は遺伝や体質が関係している場合もあり、生活習慣改善のみでは対応しきれないこともあります。また糖尿病や心筋梗塞など併存する疾患との兼ね合いで内服治療が強く勧められる場合もあります。

ご自身の主治医とよく相談してみてはいかがでしょうか。

お電話にてご予約ください

TEL 03-3987-3785