2021.07.31

Q&A

住民健診や企業健診で指摘されることの多い「脂質異常症異常症」「高脂血症」「高コレステロール血症」。

再検査や医療機関受診を勧められる方も少なくありません。

Q.「脂質異常症」「高脂血症」「高コレステロール血症」とは?

A. 血液中の脂質の値が基準から外れた状態を脂質異常症と言います。最近は学術的に「脂質異常症」が正しい名前ですが、以前から使われている「高脂血症」「高コレステロール血症」も同様の状態を示しています。

Q.医療機関受診を勧められたらまずどうしたら良いのでしょうか?

A. 内科系クリニックを受診しましょう。

当日に血液検査を実施する事もありますので、食事は摂らずに受診することをお勧めします。正しいコレステロール値は空腹10時間以上の条件下での血液検査で得られます。

他疾患の治療歴も大切です。お薬手帳があれば持参しましょう。

Q.医療機関ではどのような検査をしますか?

A. 血圧測定などの身体診察、コレステロール値再検、甲状腺疾患の合併評価などを行います。

若年(30-40歳代)心筋梗塞についての家族歴についてもお尋ねすることがあります。

Q.コレステロールが高いのはなぜ問題なのでしょうか?

A. 脂質異常症(=コレステロールの異常)は脳梗塞や心筋梗塞といった動脈硬化疾患を引き起こす大きな原因の一つです。長年放置する事で生活に支障のある状態になったり、生命を脅かすことになるリスクが上がる事が分かっています。

今後も長く自分のやりたいことができる健康な体を手に入れるのために、まずは正しい評価を受けて今できる対策を検討することが重要です。

Q.コレステロールが高いと薬を飲まなければなりませんか?

A. 年齢、喫煙、高血圧、糖尿病、家族歴などの動脈硬化に対するリスク程度により目標とするコレステロール値はそれぞれ異なっています。

食事療法からのスタートとなる方も多く、ご本人の生活環境や予防医学への考え方なども共有しながら個別に検討します。また薬の治療開始が必要であっても、生活習慣の改善によりその後内服治療が不要になることもあります。

主治医とよく相談しましょう。

お電話にてご予約ください

TEL 03-3987-3785