2021.05.08

コラム

動悸の原因として多いもののうちの一つに「期外収縮」という不整脈があります。

当院の女性動悸外来では、受診される方の約1/4が「治療が不要な期外収縮」と診断されています。

「胸がドキッとする」「脈が飛ぶ」などと自覚されて受診に至るのですが、中には「喉がぐっとなる」「体が跳ねるような気がする」など色々な表現が聞かれます。

期外収縮とは不整脈の一つで、本来規則的である心臓の拍動が、通常のタイミングより早く1拍打つ脈のことです。このタイミングがずれた脈のせいで、脈が途切れたと自覚します。また途切れた後の拍動を強く感じて「ドキッとする」と感じることもあります。

心室性期外収縮

発生する心筋の場所によって上室性期外収縮と心室性期外収縮と2種類あります。上室性期外収縮は病気がない方の9割以上にも認められるともいわれ、カフェインやアルコール、疲労などでも増加することが知られています。上室性期外収縮も心室性期外収縮も、心臓の機能が良い場合は治療不要であることが圧倒的に多いのが特徴です。

 コロナ自粛で在宅勤務が増え、体を動かすことが少なくなったことも、今まで気が付かなかった症状を掘り起こしている一因かも知れません。

問診、診断

 当院では動悸症状について、心電図・心臓超音波検査・血液検査・24時間心電図などを実施して評価しています。動悸症状の出るタイミングやご様子を詳細にお聞きすることで、診断に至ることもあります。

 現在は感染症予防対策のため初診は予約制になっております。受診希望の方は当院受付までご連絡ください。