2021.04.10

コラム

JCS2021

3/26-3/28は日本循環器病学会学術集会が開催され、WEBにて参加しました。 現在、感染症予防の観点から、多くの学会がWEB参加主体の開催となっています。

WEB学会は勝手が違って戸惑うことも多いですが、会場へ出向かずとも参加できるので、医師として必要な最新の知見を勉強しやすく大変ありがたいシステムです。

この学会で興味深い話題がありましたので一つご紹介します。

それは、自宅療養する心不全患者さんの脈拍や呼吸の情報を遠隔モニタリングすることにより入院回避を目指すという試みです。

①  患者さんの脈拍や呼吸の状態を自宅にある装置が読み取り
②  遠隔で医療スタッフがいくつかの指標で経過観察
③  心不全が予測された場合は適時受診勧奨または外来で薬剤調整

まだ研究段階ではあるようですが、自覚症状や外来検査でもわかりにくかった前兆を察知できる場合もあり、うまく利用できれば心不全患者さんが入院せずに、家で状態良く過ごすことができる時間を増やすことができるはずです。

そして、その実用化は技術の進歩と研究によりすぐ目の前にありそうに見えました。