2021.12.01

Q&A

健診で指摘される「心電図異常」。予想外の指摘に慌ててしまうことも多いと聞きます。

最近は職場から医療機関受診を強く勧められて来院される方も少なくありません。

Q.「心電図異常」とは?

A. 心電図は、心臓が鼓動するときの微弱な電気的信号を体表面からとらえて波形として記録するもので、その波形の形やリズムから心臓の状態を把握する検査です。

心電図診断は、波形の形やリズムのパターンで細かく定義されており、「異常なし」「完全右脚ブロック」「心室性期外収縮」などと判定されます。

「異常なし」以外で心臓の病気の可能性がある波形の場合は、「心電図異常」として精密検査を推奨されます。

「心電図異常」=「心臓の病気」と決まったわけではありません。実施された健康診断だけの情報では明確に判定することができないため精密検査を勧められるということです。

Q.医療機関受診を勧められたらまずどうしたら良いのでしょうか?

A. 循環器内科を受診しましょう。下記に一つでも当てはまる方は早めの受診をお勧めします。

  • ☑ 動悸息切れなどの症状がある
  • ☑ 高血圧、糖尿病などの治療を受けている または 指摘されたことがある
  • ☑ 喫煙者
  • ☑ 50~60歳台以降
  • ☑ 家族に心臓疾患(特に若年時からの心臓疾患や突然死)
  • ☑ 勤め先から早期の受診を勧められている

Q.医療機関ではどのような検査をしますか?

問診、診断

A. 心電図、胸部レントゲン撮影、心臓超音波検査などを必要に応じて実施します。血液検査や24時間心電図をお勧めする場合もあります。

医療機関でのスムーズな状況把握のために、指摘された健診結果のコピーやお薬手帳などの持参が望ましいと思います。

Q.心臓に問題があるなんて心配です。怖くて受診する勇気が出ないのですが・・・

A. 精密検査の結果、心臓に問題はない場合や治療の必要性のない不整脈が指摘されただけと判明することも少なくありません。痛くない検査が中心ですので、精密検査を過剰に恐れる必要はありません。

病気が早めに見つかり、早期に適切な治療を受けることで、重大な事態を避けられる時もあります。

今後も長く自分のやりたいことができる健康な自分の体のために、まずは正しい評価を受けて今できる対策を検討することが重要です。

Q.受診するときはどんなことに気を付けたらいいですか?

A. 以下のものを持参するとスムーズな精密検査となります。

  • ☑ 健診結果のコピー
  • ☑ お薬手帳(お持ちの場合:現在治療中の疾患が検査医に良く伝わります)
  • ☑ 他の医療機関でうけた血液検査や検査結果(お持ちの場合)
  • ☑ 気になる症状がある方は簡単なメモ(いつからどんな症状があるのか)
健康診断結果

循環器内科の検査の多くは食事制限は不要です。

当院では「心電図異常」に対する精密検査を行っています。症状や心電図異常の種類によっても違いますが、1回~4回程度の受診で一連の検査を実施しています。

現在、初診は予約制となっておりますので、ご希望の方はお電話でご予約をお願いいたします。

お電話にてご予約ください

TEL 03-3987-3785